HP ProBook 4720s バッテリー

Publié le par chongtou

LuvBook Xシリーズは店頭向けモデルと直販モデルで、全4モデルがラインアップされる。下の表を見れば分かるとおり、差別化のポイントは店頭向けモデルがCore i7-2657M(1.6GHz/最大2.7GHz)を、直販モデルがCore i5-2467M(1.6GHz/2.3GHz)を採用している点であり、そのほかの違いはOSやオフィススイート、付属品の種類くらいだ。 HP ProBook 4720s バッテリー

LuvBook Xの基本システムは、Intel HM65 Expressチップセットをベースに、上記のCPUと4Gバイトメモリ、120GバイトSSDを搭載し、グラフィックスはCPU統合型のIntel HD Graphics 3000を利用する。Ivy Bridgeこと第3世代Coreシリーズが正式に発表された今となっては、最新システムというわけではないものの、現在市場に出ている多くの Ultrabookと同水準の仕様だ。

 なお、評価機のSSDは、SandForce SF-2281コントローラを採用したADATA製のXM11を搭載していた。システムやアプリケーションの起動、休止状態からの復帰が非常に速い。移動 の合間にちょっと作業をする、といったモバイルPCならではの使い方にぴったりだ。

インタフェースは、USB 3.0とMini DisplayPortを左側面に、Micro SDメモリーカードスロット(Micro SDXC対応)とUSB 2.0、およびヘッドフォン/マイクのコンボジャックを右側面に並べている。ネットワーク機能は、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LANと Bluetooth 4.0で、有線LANは省かれており、店頭モデルは付属のUSBイーサネットアダプタを付属。液晶フレーム部には130万画素Webカメラを内蔵してい る。HP 4720s バッテリー

 コネクタ関連はほぼ必要最低限の構成で、メモリーカードスロットが携帯電話で採用例の多いMicro SDというのも珍しい。ただ、この点はデジカメの記録メディアで一般的に使われているSDメモリーカードスロットのほうが個人的にはよかった。人によって は有線LANアダプタやメモリーカードリーダーを持ち歩く必要があり、せっかくの軽量ボディがスポイルされてしまうかもしれない。

 そのほか細かいところでは、キーボード面からインジケータを排除する一方で電源やHDDアクセスランプを左側面に残し、液晶ディスプレイを閉じて カバンに入れていても、すぐにPCの状態を視認できるようにしている点など、デザインに寄りすぎないマウスコンピューターらしい部分が見て取れる。外部出 力をHDMIではなくMini DisplayPortにした理由も、店頭モデルにD-Sub変換アダプタが付属することからも分かるように、社内プレゼンなどで使用されるプロジェク ターの多くがアナログRGB入力ということを考慮した結果だろう。HP ProBook 4720s アダプタ

続いてディスプレイとキーボードをチェックしていこう。11.6型ワイド液晶ディスプレイは、1366×768ドット表示に対応する光沢パネルを採用している。画面の明るさは十分で、映り込みも気にならないレベルだ。

 見た目の印象では、上下の視野角がやや狭いと感じたが、画面に正対して使うのが前提となるこのクラスのノートPCなら問題にならないだろう(そも そも液晶ディスプレイの角度を調整すれば済む話だ)。液晶ディスプレイはヒンジの構造上、あまり後ろには倒れないが、それでも底面のゴム足の高さぶん、開 く角度を稼ぐ工夫が見られる。ちなみに、液晶ディスプレイをいっぱいまで開くと、ステンレス製のヒンジ部にあるネジの存在に気づくが、デザイン性を考慮し たためか、ネジ穴はシールされている。HP TouchSmart tx2 電池

前述したように、キーボードはアイソレーションタイプを採用する。6段配列の日本語86キーで、11.6型サイズながら17ミリピッチを確保し、 キーの配列も素直だ。ただ、主要キーのキートップは15ミリ正方でそろえられているものの、再下段のキーは上下カーソルキーのレイアウトにあわせて、縦の サイズが18ミリと縦長になっている。逆に上下カーソルキーの縦サイズは9ミリほどしかなく、カーソルキーを多用する人はやや使いづらいと感じるかもしれ ない。

 最上段のキーは、fnキーとの併用でディスプレイ輝度や音声調節などが行える標準的なもの。無線通信のオン/オフはTABキーとfnキー、強制 シャットダウンが電源ボタンとfnキーの組み合わせになる。同社によるとキーボードバックライトは、軽量化の関係から採用を見送ったということで、無線の オン/オフを示す黄緑色のLEDのみTABキーの下に埋め込まれている。ただ、キートップの印字が光を透過するタイプではないので、今回評価した試作機で は点灯状況が分かりづらかった。HP Probook 4730s バッテリー

 実際に入力してみると、キーストロークはかなり浅めだ。とはいえ、キーボードはかっちりと固定されており、強くキーを叩いてもたわみなどは感じな い。タイプ音も静かな部類だろう。試用中は一部のキーがクリック感に欠け、入力を取りこぼすことはあったものの、試作機段階なので打ち心地はこれから改善 されていくと思われる。

 このほか、電源ボタンがBakSpaceとDeleteの近くにある点は、最初かなり気になっていたのだが、パームレストに手を載せた状態であれ ば右手の小指が電源ボタンには届かないので、誤操作で休止状態に移行してしまうということはなかった。そもそも、OSの起動中は電源ボタンを押しても4秒 入力がないと動作しない仕様になっており、それほど気にする必要はなさそうだ。COMPAQ 6520S バッテリー

 タッチパッドには、一体型のクリックパッドを採用している。入力面積は実測値で106(横)×58(縦)ミリと広く、ガラス製のパッド表面も“シ ルキータッチ”でとてもいい。ただ、押し込めるのはパッドの下半分だけで、指の位置によって左右クリックを使い分ける仕様になっており、最初のうちはデス クトップアイコンが意図せず巨大化してしまったり、右クリックメニューが表示されたりと、やや操作に手間取った。パッドはSentelic製ドライバが組 み込まれており、入力領域の端を使った上下/左右スクロールのほか、マルチタッチジェスチャーにも対応する。ジェスチャーでは、2本指を使ったスクロール や、拡大/縮小/回転などが行える。Compaq 620 電池

今回試用したのは、直販モデル(LB-X200S-Pro)だ。基本スペックを再掲すると、CPUがTDP(熱設計電力)17ワットの超低電圧版Core i5-2467M(1.6GHz/2.3GHz)、4Gバイトメモリ、120GバイトSSD、Intel HD Graphics 3000、64ビット版Windows 7 Professional(SP1)という構成になる。製品版ではないため、ベンチマークテストの結果はあくまで参考値になるが、順にチェックしていこ う。なお、PCMark Vantageのテスト結果には、11.6型UltrabookであるZENBOOK(UX21E-KX128)と、LB-X200S-Proとほぼ同じ 基本スペックを持つ13.3型Ultrabook「HP Folio 13-1000」のスコアを併記した。

まずはWindows 7のWindowsエクスペリエンスインデックスから。スコアは画面の通りで、SSDによるプライマリハードディスクのスコアが7.9と飛び抜けて高く、 そのほかはまずまずといったところ。グラフィックスも5.7と、Intel HD Graphics 3000ながら悪くない値だ。総じてWindows 7を快適に操作できるパフォーマンスといえる。Ultrabookらしく、システムやアプリケーションの起動も高速だ。

 SSDのパフォーマンスをCrystalDiskMark 3.0.1(ひよひよ氏作)で調べたところ、シーケンシャルリードが435.5Mバイト/秒、512Kランダムリードでも389.2Mバイト/秒と、リー ドに強いXM11の特徴が見て取れる。この辺りは同一のSSDを採用するZENBOOKの11.6型モデルと同様の傾向だ。ライト速度はやや低めだが、それでも十分なパフォーマンスと言える。

続いて、システム全体の性能を評価するPCMark Vantage(x64)のほか、3Dグラフィックス性能を測る3DMark06と3DMark Vantage(Entry)も試した。HP 593554-001

 結果はスペックなりで、超低電圧版のCore i5を採用するぶん、ZENBOOKには及ばないものの、ストレージ性能が強く影響するPCMark Vantageでは、高速なSSDのおかげでFolio 13-1000を大幅に上回るスコアを出した。性能面で不満を感じることはないだろう。た、CPU統合グラフィックスのIntel HD Graphics 3000による描画性能では、ライトなゲームを遊べるといった程度でしかなく、この点については今後登場してくるであろう、Ivy Bridge搭載の“第2世代Ultrabook”に差をつけられることになりそうだ。

LuvBook Xのバッテリー駆動時間は、公称値で約5.5時間とUltrabookとしてはやや短い。本体一体型バッテリーのため、交換用のバッテリーを持ち歩くというわけにもいかず、本格的なモバイル用途を想定しているのならば、無視できない部分だ。HP HSTNN-OB17 バッテリー

 そこで「BBench 1.01」(海人氏作)を用い、10秒ごとのキーボード入力と、60秒ごとの無線LANによるWeb閲覧(10サイト)を行うという設定で、実際のバッテ リー駆動時間を測ってみた。なお、Windows 7の電源プランは、「省電力」(液晶の輝度40%)で計測している。

 この設定で満充電の状態からテストを開始し、バッテリー残量がなくなってシャットダウンするまでに要した時間は4時間33分だった。公称値には届 かなかったものの、かなり近い値で、11.6型サイズのUltrabookとしてはなかなかがんばっている。1日外でPCを使うような状況には対応できな いが、ACアダプタを持ち歩き、要所要所で充電するような使い方なら問題はなさそうだ。

なお、ACアダプタのサイズは66(幅)×66(奥行き)×28(高さ)ミリと、ZENBOOKのものに似た形状(つまりMacBook AirのACアダプタに似ている)だが、ウォールマウントプラグにはなっておらず、電源ケーブルは装着できない。このため、コンセントの間隔によっては、 別の穴を阻害してしまうことがあるので注意したい。欲をいえば、ACアダプタにもスピンドル加工を施したZENBOOKのように、LuvBook Xではカーボンファイバーを使ったACアダプタにしてほしかった。HP EliteBook 2530pアダプタ

 発熱と騒音についても触れておこう。LuvBook Xの吸排気は本体背面で行う構造となっており(向かって左奥で吸気し、右奥で排気する)、特に排気口のある右奥からステンレス製の液晶ヒンジ部全体に渡っ て熱を帯びる。また、システムに高い負荷をかけるベンチマークテスト中はファンが勢いよく回り、薄型ファンの高周波な音も耳につく。この状態のときは、ヒ ンジ部を手で触るのがためらわれるほど発熱していた。 HP HSTNN-IB10 バッテリー

 幸い、基板はキーボード奥の下にレイアウトされており、パームレスト直下はバッテリーが占めているため、手が触れる部分で不快な熱を感じることは なかったが、ひざの上に置いて使うときは注意したほうがいいかもしれない。とはいえ、今回評価したのはあくまで試作機であり、製品版とは異なることを改め て強調しておく。製品版では改善されていることを期待したい。

 第一世代のUltrabookが出そろい、アルミをベースとしたデザインや、似たようなスペックで各社が差別化に苦慮している中、マウスコンピューターはモバイルPCに求められる軽さを改めて追求し、1キロを切る新鋭機「LuvBook X」という答えにたどり着いた。HP ProBook 4515s バッテリー

 「3面カーボンで作ると信じられないくらい歩留まりが悪いんですよ」――LuvBook Xの製品担当者は筆者に向かってため息のような笑いをもらしながら、「それでもほかとは違う、圧倒的に軽い、うちらしいUltrabookを出したかっ た」と語ってくれた。その一点突破にかけた挑戦は、かつて国内PCメーカーが技術の粋を結集し、ノートPCの小型・軽量化でしのぎを削っていた時代を思い 出させる。LuvBook Xは、作り手の情熱を感じさせてくれるUltrabookだ。

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